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静岡・島田市にあるオープン3年目のツバキコーヒーは、新しい発見がいっぱい。珍しい器具で入れる中国のコーヒーや、大人の台湾スイーツ。ワークショップも開かれ、オーナーの探究心で日々進化するお店は、気になるものばかりです。
場所は川越遺跡そば
かつて旅人が大井川を越えた「川越し」。当時の様子を伝える「大井川川越遺跡」がある旧東海道島田宿の並びにツバキコーヒーはあります。
宿場の雰囲気に溶け込む、おうちのようなカフェです。コーヒーの文字に魅かれるままお店へ。入ってすぐのカウンター越しに、オーナー夫妻が出迎えてくれます。
自家焙煎のコーヒーの担当は、オーナーの笠原克己さんです。スイーツは妻の佐和子さんが作っています。
笠原さんは気さくな人柄で、おしゃべり目的で来る客が多いほど。客の中には自分で何かやってみたいと思っている人、起業する人も多いので、相談相手になっています。
笠原さんは神奈川県出身。県外出身者の気持ちが良くわかります。県外からのお客さんが来れば、地元の情報教え、カフェに来る人たちの輪にも入れてくれます。
初対面でも笑顔をくれる笠原さん。おうちのようなお店をコンセプトにしているだけあって、一人でもふらっと立ち寄りやすい雰囲気です。
中国語に中国のコーヒー
中国に1年間留学していたという佐和子さんは中国語や中国文化に詳しく、お店にも中国に関するものがあります。
自家焙煎のコーヒー豆には、ブラジルやタンザニアなど定番のものから、珍しい中国の豆もあります。
焙煎も入れ方も笠原さんが試行錯誤しました。定番とは少し違うコーヒーを、ぜひ一杯飲んでみてください。
ツバキコーヒーのコーヒーの入れ方はちょっとぜいたく。コーヒーの香りが飛びにくいよう考えられた専用の器具を使います。冷やしたステンレスの球に抽出したコーヒーを触れさせることで、香味成分が飛びづらい作りになっています。
珍しい器具なので、入れるところも見せてくれます。冷えた玉を通過するので、ホットでもちょうど飲みやすい温度で、グラスに注がれます。
コーヒーの苦味を感じつつ、コーヒーなのにピーチのような香りとフルーティな味、舌触りもシルキー。品種の特徴を生かした入れ方なんだなと納得し、自分もコーヒーの面白さを発見した気分になります。
ちなみに、コーヒーのおかわりは1杯目の半額なんです!
5月の週末限定スイーツ「豆花」
台湾発祥のスイーツ「豆花(トウファ・500円)」が、金土日限定で食べられます。
豆花は豆乳で作られたプリンのようなスイーツ。フルーツやタピオカをのせ、本場では甘いシロップをかけるのが定番ですが、ツバキコーヒーの豆花はきび砂糖を使用したジンジャーシロップが味の決め手です。
フルーツやタピオカの甘さとショウガのピリッと感がマッチして、少し大人な味。豆花のリピーターもいるくらい人気の商品です。
5月いっぱいの期間限定ですが、今後も期間限定メニューが登場するのでお楽しみに!
中国に精通した佐和子さんが、中国語も話してくれます。中国のコーヒーに中国語、そして台湾のスイーツもあって、東アジアを旅行した気分になれるかもしれません。
軽食やおやつも
小腹が空いた方には、トーストやマフィンなど焼き菓子もあります。
正午まで限定の朝メニュー「ピザトースト(400円)」。「キッシュ(450円)」や「アップルパイ(500円)」や「アップルシナモントースト(450円)」などスイーツがあり、どれも500円以下という嬉しい価格。
豆乳派の人には嬉しい、豆乳使用のマフィンやスコーンがあります。
もちろんコーヒーメニューのカフェ・オ・レも牛乳か豆乳が選べます。
「コーヒーと何か」ワークショップ
笠原さんはコーヒーと“何か”、ができるワークショップの場として店内の一角を提供しています。
少人数制で、くつを脱いで上がるワークショップはどれもアットホームな雰囲気。笠原さんのコーヒーも飲むことができます。
ヨガやファッションスクラップブック作り、花びら染めなど多種多様なワークショップが開催されていて、お店や講師のSNSで申込みができます。
ツバキコーヒーでワークショップをしてから、講師デビューする方もいるようで、初めの一歩を後押ししてくれるお店でもあります。
持ち帰りもお土産も
店内で飲めるコーヒーは販売もしています。テイクアウトもできるので、川越遺跡を観光しながら飲むのもよし、大井川の散歩のお供にもよしです!
こだわりコーヒーにアジアンスイーツ、ここにしかないカフェ体験ができるツバキコーヒーでした。
■店名 ツバキコーヒー
■住所 静岡県島田市河原2-19-10
■営業時間 月土日 8:00~15:00
火金 8:00~18:30
■定休 水・木
■問合せ tsubaki.coffee2022@gmail.com
取材/麻衣子
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